カラダの硬い人に絶対必要な女性が大好きなモノ

カラダが硬い=筋肉ではない

世の中のストレッチ信仰は根強いものがあり、街を歩けばマッサージ屋さんのようなストレッチ屋さんまであるご時世。そこに求めるものはきっとカラダをほぐすことなのだろう。

 

 

もう言い続けて久しいが、一般的なストレッチにカラダを柔軟にする効果は大してない。だが、今日は少し違った視点でそれについてお伝えしみたい。

 

 

そもそも、カラダが硬い人は自分のカラダの筋肉が硬いと思っているであろうが、実際に硬いのはそれだけではないということをまず知って欲しい。

 

 

まず、カラダが硬いということは関節の動きが小さいということ。関節は骨と骨のジョイントであり、それをまたぐように付く筋肉が伸び縮みして関節を動かす。その筋肉がそもそも硬いから関節が動かないと思っている人が多いはず。

 

 

しかし、関節の動きを阻害するものは筋肉以外にも、靭帯、腱、筋膜、場合によっては関節そのものも動きを制限する要素となる。そして、関節の動きは筋肉と一緒にこれらすべてがうまく協力して動くことで可能となる。

 

カラダの柔軟性に影響を与える陰のボスとは?

靭帯、腱、筋膜などは結合組織と呼ばれ、名前の通りカラダの組織と組織の隙間を埋め、つないだり、支持したり、さまざまな重要任務を担っている。

 

 

例えば、靭帯は骨と骨をつなぎ、あらぬ方向に関節が動かないよう支持している。それを越えて無理に動いた結果が捻挫と言われる靭帯損傷というケガ。腱は、筋肉と骨をつなぐバネの役割を担う。筋膜は、一定の筋肉を包み、筋肉ごとの役割を果たすよう束ねている。

 

 

これらの主成分は何で出来ているかと言うと、かの有名な”コラーゲン”である。カラダの中で最も多い成分は水で、成人なら60%前後あるが、それに次いで多いのがタンパク質で20%を占める。このコラーゲンもタンパク質のひとつで、体内の全タンパク質の30%を占める。

 

 

このコラーゲン、女性は欲して止まないモノのひとつだろうが、意外と正しく理解している人は少ない。お肌ぷるぷるの主成分で弾性に富んだ物質だと思っている節があるが、コラーゲン自体は引っ張りには強いが、弾性はない。肌も含め弾性を担っているのはエラスチンというタンパク質である。

 

 

コラーゲンは構造を支える柱や梁みたいなもので、それを束ねてスプリングのような弾性を与えるのがエラスチンと考えてもらえばよい。

 

 

肌についてはまた別途お話しするのでここでは脇に置き、関節まわりの靭帯や腱、筋膜においては、関節を保持する成分としてコラーゲンがあり、柔軟性を与える成分としてエラスチンがある。そして、この2つの成分は2つセットで働くのがポイント!

 

 

そして、それらは加齢とともに減っていくことがわかっているのだ。

 

減りゆくコラーゲンを回復させる方法はあるのか?

コラーゲンやエラスチンが加齢とともに減っていくことは事実であり、その結果として関節が硬くなっていくのも事実。では、もう再びその関節は柔軟性を取り戻すことは出来ないのだろうか?

 

 

もちろん、そんなことはない!ただ、それをお伝えする前に、なぜコラーゲンやエラスチンは減りゆくのか?それを知ってもらいたい。そのひとつの大きな原因は、日頃の「活動不足」だ。

 

 

考えてみてもらいたい。例えば、ひどい捻挫をして靭帯損傷した人がいたとする。数週間の固定をした後に動かそうと思うと、ガチガチに関節が固まって動かない。そんな経験をしたことがある人もいるかと思う。では、その硬くなった関節まわりの靭帯や腱、筋膜は二度と可動域を回復しないか?無論そんなことはない。

 

 

つまり、リハビリなどで動かすことで徐々に柔軟性を回復していく。そして、これは研究結果として明らかなことだが、必要なのは筋肉活動なのだ。要するに、筋肉を使って強くしていく過程において、筋力が増すのに応じて動かす関節を支える靭帯などの組織も強くなって行かなければならず、自然に復活し強化されていくのだ。

 

さらに必要なもの、それは血流

ついでにもうひとつお伝えすると、コラーゲンは体内で作られるということ。女性はしきりに食べたり、塗ったりしたい人が多いが、自分で作れる能力を上げる方が断然お得だということを知って欲しい。

 

 

コラーゲンは真皮にある線維芽細胞で作られている。その細胞は概ね血管の極めて近くに存在していて、血流をよくすることでコラーゲンの生成能力が上がることが確認されているのだ。

 

 

血流改善するためにもやっぱり必要なこと、それは筋肉を使うこと。つまり、日々の活動を増やすことが結果につながるのだ。そして、ここでは敢えて「運動」という言葉を使わず、「活動」という言葉を使っている。

 

 

それは私の著書「カラダにいい!がカラダを壊す」(日本経済新聞出版社)でも強くアピールしていることなのだが、強度の高い運動は健康や美容にはダメージが大きく、必要なのは中強度までの運動、もしくは日常の活動量をまず増やしましょう!ということ。

 

 

実際に、コラーゲンの産生のみならず、低〜中強度の運動で血管自体の強化も出来ることが証明されている。前回のコラム(カラダが硬い人が考えるべき2つのこと)も合わせ読んでいただければ、決して一般的なストレッチなどが必要なのではなく、少し知れば的を得たアプローチでカラダの硬さは改善できることを知ってもらえたらと思う。

 

 

そして、最終的にはカラダの柔軟性を手に入れることでもっと大きなものが手に入るということを理解してもらえれば、よりモチベーションも上がるのではないだろうか。