脳に騙されるよりコントロールしよう!

人は自分をも見た目で判断している

ココロとカラダの変身プログラムを提供している私の目にまたある朝、こんな新聞記事が目に飛び込んで来た。写真だけで内容が想像出来たのだが、案の定それはVR技術についてのものだった。

 

 

VRとはヴァーチャルリアリティ、つまり仮想現実のこと。なにやら大袈裟なヘッドマウントディスプレイ(HMD)というものを装着し、主に視覚(映像)と聴覚(音)によりVR空間の中でさまざまな疑似体験によって五感を刺激し、人間の感覚や行動を変化させるという。

 

 

この記事ではVR空間の分身であるアバターの体型をマッチョにするとダンベルが軽く感じ、細身の頼りなさそうな体型にするとダンベルが重く感じるのだという。

 

 

人は自分を見た目でどんな存在か決めている部分が大きく、VRで顔やカラダを操作することで体力や仕事の効率まで向上すると、東大で研究を続ける教授の談がある。確かに、男性は筋トレで強く大きくカラダを変化させると自分に自信が持てるようになる人が多いように思う。私自身も昔そこそこ筋トレしていた時代は、気分は怖いものなしだったことをよく覚えている。

 

 

現実はすべて自分の思い込みだということ

このVRは他にもいろんな活用が考えられていて、例えば視覚(映像)と嗅覚(臭い)を操作して食べている物の味を変えてしまったり、「拡張満腹感」と言ってお皿の上の食べ物を大きく見せると実際に食べる量が減り、小さく見せるとたくさん食べるという結果が出るそうで、ダイエットにはもって来い。味覚や食べる量のコントロールが出来るのは、入院中の人の食事のコントロールに役に立つという。

 

 

これらの効果はいろんな応用が考えられるが、その仕組みはすべて人間の思い込みだ。その思い込みの牙城である脳を五感を通して騙し成果を得るということかと思う。

 

 

否定をするつもりはないが、そのコントロールを手放し機械に委ねる人間が最後まで自分でやることは何が残るのだろう?自分を自分の意思でコントロール出来ない人間の集まりである社会はどんなだろう?

 

 

感情のコントロールが人生を豊かにする

昔、スタンフォード大学で行われた「マシュマロ実験」という話を思い出した。子供の目の前にマシュマロをひとつ置き、15分間食べずに我慢できたらマシュマロをもうひとつあげると言って部屋に子供一人を残し出ていくという実験。

 

 

子供の自制心を対象としているのだが、見事にそれを我慢できた子供の30年後の追跡調査では、成績よく大学に入り、経済的にも恵まれ、体重コントロールも素晴らしく、幸せな家庭生活を営んでいたという。

 

 

この実験が示すものは、感情のコントロールに働く脳の領域は情報を保ち作業する能力を司る場所なのだそう。感情が乱れると意思決定がしづらく、日々を賢明に生きることが難しいという。

 

 

物事のスピードが増し、効率ばかりが優先される今、感情のコントロールが一番大切なキーなのかもしれない。それには私も大して自信はないが、少なくともこの先も自分で責任もってコントロール出来るようしていきたいと思う。

 

 

カラダ・知る・ジム BODY TIPS

コンディショニングトレーナー

亀田圭一